【例文付き】失礼にならないお歳暮の断り方は?義実家・親戚・ビジネス別の例文と電話での伝え方も紹介

【例文付き】失礼にならないお歳暮の断り方は?義実家・親戚・ビジネス別の例文と電話での伝え方も紹介

WANTO編集部

お歳暮は「感謝の気持ち」を届ける日本の習慣です。受け取らない選択をしたとしても関係を断つことに繋がるわけではありません。

お歳暮を断りたいときは、まずはお心遣いへのお礼を伝えましょう。次に、家庭の方針や保管の事情、社内規程などの状況を共有します。最後にお年賀への切替など小さな代替案を添えると、気持ちがまっすぐ届き、関係も穏やかに保てますよ。

お歳暮を断るタイミングはいつ?

相手と疎遠になったとき、担当交代や取引終了などの節目、受領から数年たった区切りの年に合わせて伝えるのも適切なタイミングです。

また、相手がお歳暮を用意する前の11月中旬〜11月下旬に「今年からはお気持ちだけ頂戴したい」旨を伝えるのがいいでしょう。早めの一報は、相手への思いやりにもつながります。すでに届いた場合は、お礼状と共に来年以降は辞退したいことを伝えましょう。

お歳暮のタイミングについては以下の記事をごらんください。

【2025】お歳暮はいつからいつまでに贈る?関西・関東・九州 地域別のタイミング

断る前にお歳暮が来てしまったら?

まずはお礼を伝えるのが先決です。相手の善意を尊重しつつ、お礼状などで今後の方針を共有します。

お礼状は、心遣いへの感謝を一文、事情を一文、そして来年以降の方針を一文など、合計3から5行に収めると上品です。「年始のご挨拶へ切替」「消え物のみで」など小さな代替案があると、相手も次を選びやすくなります。投函は早めにし、控えを写真で残しておくとのちの行き違いも防げます。

お歳暮のお礼状については以下の記事をごらんください。

お歳暮のお礼状の書き方は?親戚やビジネスシーン別の例文つき

義実家・親族のお歳暮の断り方

義実家や親族には、まず感謝と事情を伝えます。置き場所や食の好み、家計や体調など暮らしの背景をやわらかい言葉に置き換え、「お気持ちだけで十分です」と結びましょう。

頻度や品物の調整も有効です。年始の挨拶に一本化したり、消え物のみで贈るなど、相手の負担も軽くなる提案だと伝わりやすくなります。

義実家へのお歳暮について詳しくは下記記事をごらんください。

【お歳暮】義実家に贈る・贈らないの正解は?やめたい時の伝え方&対処法

ビジネスでのお歳暮の断り方

ビジネスでは、公平性と社内方針を軸にお断りするとスムーズです。

「全ての取引先さまに統一した運用をしております」と伝え、受領禁止や上限などの社内規程を引用し、代替案として年始のご挨拶や近況共有を提案しましょう。 電話でのご連絡後に、同趣旨を短いメールで残すと、誤解も少なく安心できます。

お歳暮を断りたい時の方法

基本は、お歳暮のお心遣いへの感謝を伝え、次に「今後はこのようなお気遣いは不要です」という意思表示を明確にし、最後に「今後も良いお付き合いを」という言葉で締めくくりましょう。

電話で断る場合

メールや手紙でも問題はありませんが、一方通行になりにくく、やわらかな雰囲気で気持ちを届けやすいのが電話です。

電話では気持ちが伝わりやすい一方、記録が残らないため、通話後に同じ内容を短いメールやはがきで改めてお知らせしておくと安心です。

メール・手紙・LINEで断る場合

電話での連絡が取れない場合、メールや手紙などでも問題ありません。 気持ちが伝わるよう、冒頭で季節の挨拶とお礼、本文で事情を一文、最後に代替案とこれまでの感謝の言葉で結びましょう。

メールや手紙などで伝えたあとに、補足の電話を入れるのもよいでしょう。

お歳暮の断り方の例文

ここからは、実際のお歳暮の断り方の例文を紹介します

義実家・親族間での例文

拝啓 師走の候、皆さまお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。

平素より格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら、家庭の事情により、本年よりお歳暮のご厚意はご遠慮申し上げたく存じます。 つきましては、年始のご挨拶をもってご無礼をお許しくださいますようお願い申し上げます。

皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

何卒ご理解のほどお願い申し上げます。皆さまのご健康をお祈りいたします。 敬具

企業間での例文

拝啓

師走の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。弊社は社内規程に基づき、年末の贈答品の受領を控える方針といたしました。まことに勝手ながら、お気持ちのみ頂戴したくお願い申し上げます。

引き続き変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

敬具

お歳暮の断り方のNG表現は?

「迷惑」「困る」など感情の強い言葉は避け、事実(家庭の方針・社内規程)を丁寧に伝えましょう。期日や来年の方針を短く明記し、やり取りは長引かせないことがポイントです。

お歳暮を断った後も良好な関係を保つための代替案

断った後は、お年賀や寒中見舞いを送るなど、引き続き交流する機会を持ち、関係を大切にしていくことが望ましいです。はがきやメールの短いテンプレを用意しておくと、忙しい時期も気楽に続けられます。また、誕生日や記念日に分散するなどの小さな工夫も、心地よい関係継続につながります。

お歳暮を断る際も、気遣いと感謝がポイント

お歳暮を辞退するときに大切なのは、相手の好意を受け止める感謝と、相手を思いやる気遣いです。この記事を参考に、お歳暮を断った後も良好な関係を続けていきましょう。

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