
【2025お歳暮】義実家に贈る・贈らないの正解は?やめたい時の伝え方&対処法
WANTO編集部義実家との関係は、ちょっとした気遣いや言葉選びひとつで良くも悪くも変わってしまう繊細なもの。特に「お歳暮」は、贈るかどうかの判断、贈る場合の相場やマナー、贈らない選択をする際の伝え方まで、迷うポイントが多いテーマです。
本記事では、義実家へのお歳暮に関する疑問に答えながら、失敗しない選び方と具体的対応を解説します。
お歳暮は義実家に贈るべき?その必要性と考え方
「お歳暮」は、年の暮れに一年の感謝を伝える贈り物の風習です。日頃お世話になっている相手に対して贈るのが伝統的な慣習です。
義実家へのお歳暮は、「贈るのがマナーなのか」「贈らないと失礼なのか」悩む人が多いポイントです。ここでは、お歳暮の意味と、義実家に贈るべきかどうかの判断基準、家庭環境による違いなどを解説します。
義実家にお歳暮を贈るかどうかを決める基準
義実家にお歳暮を贈るかどうかは、以下のような基準をもとに判断するとよいでしょう。
判断のポイント | 詳細 |
---|---|
日頃の関係性 | 親しくしてもらっているか、援助や助力を受けているか |
家庭の慣習・しきたり | 配偶者の家が贈り合っているか否か |
負担感と継続性 | 続けられる金額・負担にならないか |
相手の意向 | 事前に「いらない・遠慮する」といわれていないか |
新婚・同居・別居など家庭状況による対応の違い
「義実家にお歳暮を贈るかどうか」は一律のルールよりも、関係性・家の慣例・実情を踏まえて判断することも大切です。
- 新婚・初めての年:贈る方向が無難。相手側の対応を見て次年以降を判断する。
- 同居・近場に住んでいる:手渡しがしやすいため、贈る意義が伝わりやすい。
- 別居・遠方に住んでいる:配送を前提に、のし・発送時期を工夫する。
- すでにお付き合いが長い家庭:贈らない選択で迷惑をかけない方法を取ることも検討。
新婚のうちは慣例や礼儀を重視して贈るケースが多く、「まずは贈っておく」ことでその後の流れを把握するという意見もあります。これまでの義実家の慣例を確認することもよいでしょう。また、贈る場合は、翌年以降も続けやすい範囲のものを選択することが大切です。
義実家へのお歳暮の相場はいくら?
「高すぎても気を遣わせるし、安すぎても失礼かも」と迷いやすいのがお歳暮の相場。ここでは全国的な平均額や年齢・家族構成別の目安を解説し、無理なく続けられる金額設定のヒントを紹介します。
全国相場と目安
お歳暮全体の相場をみると、3,000〜5,000円程度が一般的とされています。
義実家・両親向けもこの範囲が無難なラインとされ、過度に高すぎても相手に気を遣わせてしまうリスクがあります。
ただし、特にお世話になった年などは、5,000〜10,000円程度の品を選ぶケースもあります。相手に負担を感じさせない範囲内であることが望ましいです。
関係年数・年齢で変わる相場
- 若い世代(20〜30代):3,000〜4,000円前後
- 40代以降:相場上限(5,000円前後)を目安に選ぶ傾向
- 長年お付き合いがある義実家:毎年一定金額を維持するケースが多い
お歳暮の金額は、一度決めると毎年の基準になりやすいため、無理のない範囲で設定することが大切です。大きく下げると気になる方もいるため、初年度は続けやすさを意識した金額を選ぶといいでしょう。
失敗しない選び方!義実家へのお歳暮におすすめの品物
お歳暮で最も重要なのが品物の選び方です。義実家の好みがわからない場合でも安心して贈れる品物や、避けるべきアイテム、喜ばれやすいジャンル別のおすすめを具体例つきで紹介します。
好みがわからない場合の無難なギフト
- スイーツ詰め合わせ(個包装されているもの)
- コーヒー・紅茶セット
- 調味料セット(高級だし、オイル、調味酢など)
- 果実ジュース・飲料詰合せ(国産果汁100%やビールなど)
- 小分け食品(缶詰、レトルト、乾物)
これらは好みの幅が広く、保存性も比較的高いため選ばれやすいギフトです。
贈ってはいけない品・失礼になるアイテム
- 刃物・包丁、ハサミ(「切れる・縁を切る」連想)
- 履物・スリッパ(「足の下に敷くもの」との連想)
- 切り花(長持ちしない/枯れることを忌み嫌う人も)
- 高額すぎるもの(相手に負担を感じさせる)
- ギフト券・商品券(目上の方には避けるケースあり)
義実家にも喜ばれやすい!ジャンル別おすすめ5選
-
特別な味を楽しめるグルメ・名産品
普段自分では買わないような商品をもらえると嬉しいものです。感謝の気持ちを伝えるからこそ、特別感のあるものを選ぶといいでしょう。
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高級調味料・だし・オイル
普段使うものだから使いやすく、身体を気遣う安心・安全の素材を使ったものや、品質の良さで差をつけるのがおすすめです。
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飲料ギフト(お茶・ドリンク・果汁)
定番ギフトですが、形に残らない食品は基本的には嫌がられません。国産原料のものを選ぶなど、こだわりのポイントも重視できます。
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スイーツ詰合せ
保存性や包装の美しさもあり、お茶請けにもおすすめです。
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加工食品・調理済み惣菜セット
ハムなどの加工品や、レトルトカレーなど手軽に楽しめるものは万人受けするギフトです。いろいろな味を試せるセットは特に喜ばれます。
これらのジャンルを軸に、年齢・健康・嗜好などの相手のライフスタイルを加味して選ぶとよりよいギフトになります。
お歳暮のマナーとルール<のし・贈る時期・送り方>
お歳暮の基本マナーをまとめました。
いつまでに贈るのがマナーか
- 関東:12月1日〜20日ごろが一般的な発送時期
- 関西:12月10日〜20日あたりが目安
- 近年では早め発送(11月末〜12月上旬)が増える傾向にあります。
年末は配送が混みあうため、できるだけ早めに手を打つのが安心です。
のし紙の種類と書き方
- 表書きは「御歳暮(おせいぼ)」
- 贈る側の名前:氏名のみ、または「○○より」
- 水引は紅白の蝶結び(贈答として一般的)
- 相手が仏事中・喪中の場合は、「御年賀」「寒中見舞」など別対応をとる。
郵送 or 手渡し?ケース別おすすめ対応法
- 近場・同居・帰省可能:手渡しが心を添えやすく好ましい
- 遠方・別居:配送を前提とする
お歳暮を贈る時期について詳しくは以下の記事をごらんください。
【2025】お歳暮はいつからいつまでに贈る?関西・関東・九州 地域別のタイミング
義実家にお歳暮を「贈らない・やめたい」場合の対処法
毎年続けるのが負担だったり、やめたいと考えることもあるでしょう。でも、急にやめると関係性に角が立つこともあります。ここでは、お歳暮をやめたい時の伝え方や、お年賀などへの切り替え方法を解説します。
やめるときのベストなタイミングと伝え方
お歳暮は一度贈り始めると、「毎年贈るのが当たり前」と受け止められることも多く、途中でやめる際には丁寧な対応が求められます。
やめるのに適したタイミングとしては、以下が自然です。
- 年始(1月〜2月):お年賀の名目で手土産や挨拶を行い、切り替えるタイミングとして最適
- 生活の変化の節目:出産、引っ越し、転職など、環境の変化を理由にする
- 前年に贈らなかった場合:そのまま感謝の言葉や近況報告に切り替える
また、伝え方の工夫も大切です。たとえば、「これまでお歳暮を通じて感謝をお伝えしてきましたが、今後は別の形でお伝えできればと思います。」といった柔らかい表現が良いでしょう。
年始の「お年賀」で代用する選択肢も
お歳暮をやめる代わりに、年始の時期に小さな贈り物(お年賀)や挨拶状を送る方法があります。お歳暮より形式が軽いため、負担も抑えられます。
相手に不快感を与えない角の立たない方法
- 「そろそろ簡略化したいと思っており、今後は年始の挨拶に切り替えたい」など、正直かつ丁寧な説明をする
- 贈り物を贈らない代わりに、手紙・メール・電話で感謝を伝える頻度を増やす
- 他のイベント(誕生日・母の日など)でフォローする意図を伝える
贈り物をやめても、お年賀・メッセージカード・電話などで感謝を伝えることが何より大切です。お歳暮をやめることは縁を切ることではなく、気持ちの伝え方を変えるだけ、という意識を持ちましょう。
義実家からのお歳暮に「お返し」は必要?
こちらから贈らなかった場合でも、義実家からお歳暮をもらったとき、「お返しは必要?」「失礼のない対応方法は?」と悩む人も少なくありません。 ここでは、お返しの基本ルールや、感謝を伝えるマナーについてわかりやすく説明します。
お礼状・電話など感謝を伝えれば十分
実は、義実家からお歳暮を贈ってもらった場合、形式上のお返しは不要とされているのが一般的です。お礼状・電話・メールなどでお礼の気持ちを伝えるのがいいでしょう。
もしお返しをしたいなら金額や内容はどうする?
義実家からお歳暮をいただいた場合、基本的には形式的なお返しは不要とされていますが、「何かしら感謝の気持ちを返したい」と考える場合は、贈られた品と同等か、半分程度の価格帯の品物を目安にするのが無難です。
お返しの内容は、相手に気を遣わせないようなものが好まれます。
- 日持ちのする焼き菓子の詰め合わせ
- 上質な紅茶・コーヒーなどの飲料類
豪華すぎるものはかえって恐縮される可能性があるため注意が必要です。
とはいえ、義実家との関係においては、必ずお返しをするという構図を作らない方が、双方の負担を軽減しバランスの取れた関係を築くことにもつながります。 お歳暮はあくまで、「感謝を伝える手段の一つ」として柔軟に考えるのが理想です。
義実家へのお歳暮は「気遣い」「感謝」がポイント
お歳暮のやりとりにおいては、「贈ること」「受け取ること」そのものが目的ではなく、感謝の気持ちや信頼関係を表す手段であることを忘れてはいけません。
義実家との関係を良好に保つためには、相手がお返しを期待していない可能性も念頭に置き、過剰な贈答にならないよう心がけましょう。
とくに、毎年のやりとりが形式化しすぎると、いつの間にか負担やプレッシャーに変わってしまうこともあります。
形式にとらわれず、自分たちにとって無理なく続けられる関係性づくりを目指しましょう。