バレンタインに和菓子を贈るのはアリ？選び方やおすすめ和スイーツを紹介

バレンタインといえばチョコレートのイメージが強いですが、最近はチョコレート以外のギフト、特に和菓子のバレンタインギフトが注目されています。チョコレートがあまり得意ではない彼氏やパートナー、甘さ控えめが好きな年配の家族、職場で配りやすいお菓子を探している人にとっても和菓子はちょうどいい選択肢です。

この記事では、バレンタインに和菓子を選ぶメリットや人気の和スイーツ、相手別の選び方のポイントを紹介します。チョコレート以外で気持ちを伝えたいときの参考にしてみてください。

バレンタインに和菓子が選ばれる背景と人気の理由

バレンタインにはチョコレートという印象は根強いですが、近年は和菓子をバレンタインに贈ることも徐々に広がっています。

百貨店のバレンタイン催事でも、チョコレートが売り場のほとんどを占めていたところ、老舗和菓子店の限定品や、和テイストのショコラが並ぶケースも増えています。

贈る相手に合わせて商品を選ぶという行動が一般化してきたことも、和菓子人気を後押ししているポイントです。

バレンタインギフトに和菓子が選ばれる主な理由としては、次のような背景があげられます。

• チョコレートが苦手な人や甘さを控えたい相手にも贈りやすい
• 砂糖・小豆・抹茶など素材の味が中心で、年齢や性別を問わず好まれやすい
• 個包装・常温保存・日持ちといった実用性が高く、職場でも配りやすい
• 洋菓子に比べて油分や乳脂肪が少ない商品も多く、健康志向の人にも受け入れられやすい

こうした理由から、和菓子はチョコの代替としてだけでなく、誰に渡しても無難なギフトとしても需要が高まっています。特に、上司・同僚、義理の家族、年配の親族など、選び方が難しい相手に対して、失敗しにくい選択肢として選ばれることが増えています。

和菓子に恋愛的な意味はある？

結論として、和菓子そのものに恋愛的な意味や公式のメッセージが定められているわけではありません。ホワイトデーで語られるようなお菓子ごとのイメージも、和菓子にはほとんど存在しません。

一方で、和菓子は日本の贈答文化と強く結びついており、長年にわたり「礼を尽くす」「季節を感じる」「目上の人にも渡しやすい」といった価値観の中で扱われてきました。

そのため、和菓子には季節感や趣を大切にしている、パッケージや佇まいから丁寧さが伝わる

といったイメージが自然と紐づいています。

恋愛的な強い意味ではありませんが、「あなたのことを思って選びました」という気遣いや心配りが伝わりやすいギフトであるといえるでしょう。

バレンタインに人気の和菓子ジャンル4選

チョコを使った和菓子（チョコ大福・生チョコ大福・ショコラ羊羹など）

チョコを取り入れた和菓子は、バレンタインギフトの中でも注目度が高まっています。和菓子のしっとり・もちもちとした食感にチョコレートのコクを組み合わせたスタイルは、和洋どちらの良さも楽しめる点が特徴です。

百貨店や和菓子専門店では、バレンタインシーズンに合わせてチョコを使った限定商品を展開する店も増えています。

商品の種類も幅広く、ガナッシュを挟んだどら焼き、生チョコを求肥で包んだ大福、寒天を合わせたショコラ羊羹など、和菓子の製法を生かしたアレンジが多く登場しています。食べやすく持ち帰りやすいものが多いのも特徴で、甘さがしっかりあるのに重くなりすぎないため、幅広い年代が受け取りやすいジャンルといえます。

チョコの特別感と和菓子の上品さを同時に演出できるため、恋人やパートナーだけでなく、家族・友人など誰にでも渡しやすいギフトとして利用されるケースが増えています。

どら焼き・カステラ・最中などの定番和菓子

日持ちしやすく個包装の商品が多いどら焼きやカステラ、最中などの定番和菓子は、バレンタインでも安定した人気があります。和菓子店の季節商品としても扱われることが多く、2月限定の焼き印入りどら焼きや、ハート形のカステラなど、バレンタイン用に工夫された商品も登場しています。

こういった和菓子は、しっかり甘みがありながらも油分が控えめで食べやすく、幅広い年代が受け取りやすい点が特徴です。常温で保存しやすく、持ち歩きにも適しているため、職場や友人に渡す配り用のギフトとしても選ばれています。

また、定番和菓子は味のイメージがつきやすく、誰に贈っても失敗しにくい安心感があります。上司や取引先、義理の家族など、気を遣う相手にも渡しやすいお菓子として選ばれやすいジャンルです。

羊羹・ようかんスイーツ

羊羹は、和菓子の中でも特に保存性が高く、格式のあるギフトとして扱われることが多い商品です。常温で日持ちし、落ち着いたパッケージが多いことから、年配の家族や上司・取引先など、目上の相手にも渡しやすいバレンタインギフトとして選ばれています。

フルーツを組み合わせた現代的な羊羹、カカオやチョコレート風味を取り入れた新しいスタイルの商品も増えています。手を汚さずに食べられる小分けタイプや、洋菓子のような味わいに仕上げた洋風羊羹などもあります。

羊羹は余計な油分がなく、甘さの調整もしやすいため、甘いものが得意でない相手にも比較的渡しやすいお菓子です。きちんと感を出しつつ、落ち着いた雰囲気のギフトにおすすめです。

抹茶スイーツ（抹茶ガトーショコラ・抹茶フィナンシェ）

抹茶スイーツは、和と洋のバランスが良く、バレンタインでも安定した人気を持つ商品です。抹茶のほろ苦さはチョコレートとの相性がよく、甘さが控えめで後味がすっきりしているため、男女を問わず幅広い層に受け入れられやすい特徴があります。

バレンタインシーズンには、濃厚な抹茶ガトーショコラや抹茶フィナンシェ、抹茶バウム、抹茶テリーヌなど、洋菓子の技法に抹茶を組み合わせたスイーツが多く展開されます。素材の味わいが感じられるため、甘すぎるスイーツが苦手な相手にも渡しやすく、落ち着いた雰囲気のギフトを選びたい時にも向いています。

バレンタインに和菓子を選ぶときのポイント

バレンタインギフトに和菓子を選ぶポイントを紹介します。

相手の年齢・好みを考える

和菓子は幅広い世代に受け入れられますが、同じ和菓子でも好みによって印象が大きく変わります。

甘さ控えめが好きな相手なら羊羹や抹茶系、あんこ好きの相手にはどら焼きや大福、柔らかい食感が好きな人には生菓子や求肥を使ったものが向いています。和菓子は種類によって味わいや食感の違いがはっきりしているため、相手の嗜好に合わせて選びましょう。

職場用には個包装・日持ちを重視

和菓子は保存しやすい商品が多いとはいえ、生菓子は賞味期限が短く、冷蔵管理が必要なものもあります。渡すタイミングを考えて、負担にならないものを選ぶのがポイントです。

• 職場向け：最中、どら焼き、個包装の煎餅など、持ち運びしやすく日持ちするもの
• 家族向け：生大福、チョコ大福、季節の和菓子など、比較的賞味期限が短くても問題ないもの
• 本命向け：限定パッケージの高級和菓子やショコラ羊羹など、特別感のあるもの

相手との距離感や渡すシーンに合わせて選ぶとよいでしょう。

バレンタイン限定の和菓子を選ぶと特別感が出る

近年は老舗店から新しいブランドの和菓子店まで、バレンタイン限定の和菓子を展開するケースが増えています。 ハート型の大福やショコラ羊羹、桜風味の生菓子、金箔をあしらったどら焼きなど、和菓子ならではの季節感と上品さを活かした商品が数多くつくられています。

限定パッケージは見た目でもイベント性が伝わるため、チョコ以外だけどきちんとバレンタインの雰囲気があるギフトとして使いやすいのもポイントです。相手に特別な印象を残したいときの選択肢としておすすめです。

和菓子は気遣いが伝わるバレンタインギフト

和菓子には恋愛的な意味づけはありませんが、そのぶん相手の好みや状況に合わせて選びやすく、丁寧に選んだという気遣いが伝わるギフトになります。チョコが苦手な相手でも贈りやすく、日持ちのしやすさや個包装の多さ、落ち着いた上品さといった点でも使い勝手のよいギフトといえるでしょう。

和菓子は種類も豊富で、チョコ和菓子から定番の焼き菓子、抹茶スイーツまで、相手との関係性に合わせて雰囲気を選べる柔軟さも魅力のひとつ。気軽なギフトにも本命向けの特別感にも対応できます。

今年のバレンタインは、洋菓子とはひと味違う和のエッセンスを添えたバレンタインギフトで気持ちを届けてみてはいかがでしょうか。