お歳暮のお礼状の書き方は?親戚やビジネスシーン別の例文つき
WANTO編集部お歳暮のお礼状は、品物が届いてから3日以内に出すのが目安です。遅れても、おわびを一言添えて感謝を伝えます。
構成は、頭語、時候のあいさつ、相手の様子を尋ねる言葉、お礼、相手の健康を願う言葉、結語、日付と差出人の順です。取引先、上司、親戚、友人の例文と、メールの例をこのあとに置いています。
お歳暮のお礼状(早見)
- 届いてから3日以内。遅れても、おわびを添えて出す
- 封書の縦書きが丁寧。親しい相手は、はがき・メール・SNS・電話でもよい
- 拝啓には敬具、謹啓には謹言。日付は和暦(2026年は令和8年、2027年は令和9年)
- 松の内のうちは新年のあいさつ。明けたら寒中見舞い
- お返しの品は原則不要。来年から辞退するときは、お礼状で伝える
お礼状はいつまでに出す?
届いたら、3日以内を目安に出します。遅れたときは、おわびを添えて感謝を伝えます。郵便局は、事情に応じて無理のない範囲で出すよう案内しています。
文例
本来ならすぐにお礼を申し上げるべきところ、遅くなりまして申し訳ございません。
官公庁は2026年12月29日(火)から2027年1月3日(日)までが休日です。会社宛てでこの休みにかかりそうなときは、2026年12月28日(月)ごろの仕事納めより前に出すと安心です。
12月に出すときの時候と、年を越してから出すときのあいさつは次のとおりです。
| 出す時期 | 時候のあいさつ |
|---|---|
| 12月中 | 師走の候、初冬の候、歳末の候2026年12月31日(木)まで。親しい相手は「今年もいよいよ押し迫ってまいりました」でもよい |
| 松の内のうち | 新年のあいさつ関東などは2027年1月7日(木)まで、関西などは1月15日(金)まで |
| 松の内明け | 寒中御見舞目上の方には寒中御伺。関東などは2027年1月8日(金)から、関西などは1月16日(土)から、立春の前日の2027年2月3日(水)まで |
注意
松の内の長さは地域で違います。関東などは2027年1月7日(木)まで、関西などは1月15日(金)までです。喪中の相手には御年賀のあいさつを使わず、松の内が明けてから寒中見舞いにします。
自分や相手が喪中でも、お歳暮は受け取ってよく、お礼状も出してよいとされています。
届く日の地域ごとの目安は「【2026年】お歳暮はいつからいつまで?地域別の時期早見表と遅れたときの対処法」にまとまっています。
頭語から日付までの構成
改まったお礼状は、次の順で書くと整います。頭語、時候のあいさつ、相手の様子を尋ねる言葉、お礼と感謝、相手の健康を願う言葉、結語、そして日付と差出人です。
| 頭語 | 結語 |
|---|---|
| 拝啓 | 敬具 |
| 謹啓 | 謹言より改まった手紙に使う |
ポイント
頭語と結語は組み合わせます。拝啓には敬具、謹啓には謹言です。親しい相手には、両方を省いてもよいです。
12月の時候のあいさつには、「師走の候」「初冬の候」「歳末の候」があります。親しい相手には、「今年もいよいよ押し迫ってまいりました」のようなやわらかい表現でもよいです。
時候のあと、「ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」のように、相手の健康や仕事の様子に触れます。続いて行を改め、一文字下げてお礼に入ります。もらった品の名前と、家族も喜んでいることを書くと、感謝が具体的になります。取引先には格式を保ち、親しい相手には「家族で喜んでいます」のように率直に書いてかまいません。
結びでは、相手の健康やこれからの発展を願う一文を置きます。結語は、使った頭語と対応させます。
文例
年末ご多忙の折ではございますが、どうぞご自愛ください。
厳寒の折、○○様におかれましてはご健勝にて新年をお迎えになりますようお祈り申し上げます。
取引先には、「貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」もよく使います。
日付と差出人
日付は、西暦ではなく和暦で書くのが基本です。2026年は令和8年、2027年は令和9年です。例文は「令和○年12月○日」にしています。親しい友人への短い文なら、「12月○日」でもよいです。
改まった手紙の末尾は、日付、差出人名、宛名の順に書きます。
妻が夫の名前で代筆するとき
妻が夫の名前で代筆するときは、差出人を夫の名前にします。そのそばに、小さく「内」と書きます。縦書きでは左下、横書きでは右下です。
文例
令和○年12月○日
山田 太郎 内
上の文例は横書きのイメージです。縦書きでは、「内」を名前の左下に置きます。
縦書き・横書きと句読点
改まったお礼状は、縦書きの封書が丁寧です。取引先や目上の方には、白無地の縦罫の便箋と和封筒を使うと整います。毛筆や万年筆が理想ですが、読みやすい楷書なら、黒や青のボールペンでも問題ありません。パソコンで書いて印刷し、最後に署名を手書きする方法も使われています。
親しい相手なら、横書きのカードやはがきでも差し支えありません。メールで済ませる人も増えています。
句読点を省き、改行や一字空けで区切る書き方もあります。読みやすさを優先して句読点を使っても、失礼にあたるとは限りません。
相手別の形式
誰に出すかで、封書・はがき・メール・電話の選び方が変わります。
| 相手 | 形式の目安 |
|---|---|
| 取引先・目上の方 | 封書の縦書きが丁寧ですメールで伝える例もあります |
| 上司 | 封書が丁寧です手書きにすると気持ちが伝わりやすいです |
| 親戚 | はがき、メール、SNS、電話でもよいとされています頭語を省いた文でもよい |
| 友人 | はがき、メール、SNS、電話でもよいとされています口語で書いてよい |
届いた直後に、メールで「受け取りました」と短く伝え、あとから手紙を出してもよいです。取引先や目上の方には、紙のお礼状を出すのが基本です。迷ったときも、お礼状を出すほうが安心です。
ポイント
年末で慌ただしい相手には、電話より、相手のタイミングで読める手紙やメールのほうがよい場合があります。
宛先別の例文
品名と日付を、届いたものに書き換えて使います。もらった品の名前と、家族も喜んでいることを書くと、感謝が具体的になります。取引先と上司の3通は、末尾を日付、差出人名、宛名の順にしています。
取引先(会社宛て)
会社全体へ出すときは、宛名を「○○株式会社 御中」にします。日ごろの取引への感謝を添えます。
文例
拝啓 歳末の候、○○株式会社におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたびはご丁寧なお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
社員一同、温かいお心遣いに心より感謝申し上げます。
厳寒の折、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
令和○年12月○日
○○株式会社
営業部○○課
課長 山田 太郎
○○株式会社 御中
取引先(個人宛て)
担当者個人へ出すときは、会社名、部署名、氏名に「様」を付けます。もらった品に触れます。
文例
拝啓 師走の候、○○様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より大変お世話になっております。
先日は結構なお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
いただいた○○は、家族ですぐに美味しくいただきました。毎年お心にかけてくださり、厚く御礼申し上げます。
年末ご多忙のことと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
まずは書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
令和○年12月○日
○○株式会社
山田 太郎
○○株式会社
○○部 ○○様
上司
日ごろの指導への感謝を、お礼の前に書きます。社内でも、手書きの封書にすると気持ちが伝わりやすいです。
文例
拝啓 師走の候、○○部長におかれましてはご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素はひとかたならぬご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたびは過分なお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
ご厚意にあずかり、家族ともどもありがたく存じております。
年末ご多忙の折ではございますが、どうぞご自愛くださいませ。
まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
令和○年12月○日
営業部 山田 太郎
○○部長 様
親戚
頭語と結語を省き、自然な口調でまとめてよい相手です。家族の連名にすると、やわらかい印象になります。
文例
○○様
このたびは結構なお歳暮をお送りいただき、ありがとうございました。
お贈りいただいた○○は、早速家族で美味しくいただきました。子どもたちも大喜びでした。
毎年心のこもった品をくださり、本当にありがとうございます。遠く離れていてもお気持ちが伝わり、心が温かくなりました。
師走に入り何かと忙しい毎日ですが、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
令和○年12月○日
山田 太郎・花子
友人
口語で、受け取った喜びをそのまま書いてかまいません。日付は「12月○日」でもよいです。
文例
○○へ
先日は素敵なお歳暮をありがとう!
毎年楽しみにしているよ。今年の○○もとてもおいしくて、家族みんな大喜びだった。
なかなか会えないけれど、○○のおかげで年末の食卓が華やいだ感じがするよ。本当にありがとう。
寒い日が続いているけど、体調を崩さないように気をつけてね。落ち着いたら、またゆっくり会おう。
12月○日
山田 太郎
メールの例文
取引先にも、メールでお礼を伝える例はあります。封書の縦書きのほうが丁寧です。親しい友人には、メールだけでも気持ちは伝わります。件名と本文は、相手と品名に合わせて書き換えて使います。
取引先へのメール
差出人の会社名と氏名が、本文の最初で分かるようにします。
文例
件名:お歳暮のお礼
○○株式会社
○○様
お世話になっております。○○株式会社の山田 太郎です。
このたびはお歳暮をお送りいただき、ありがとうございました。
いただいた○○は、皆でおいしく頂戴しました。
年末はご多用と存じます。どうぞご自愛ください。
まずはメールにてお礼申し上げます。
山田 太郎
友人へのメール
手紙と同じく、品名と近況の一言があれば足ります。
文例
件名:お歳暮ありがとう
○○へ
お歳暮、ありがとう。今年の○○、家族みんなでおいしくいただいたよ。
寒い日が続くので、体に気をつけてね。
山田 太郎
お返しと、来年からの辞退
お返しの品
お返しの品は、原則として不要です。贈る場合は、いただいた品の半額〜同額程度にします。年が明けてから贈るなら、松の内までは表書きを「御年賀」、それ以降は「寒中御見舞」にします。目上の方には「寒中御伺」です。
金額や表書きの細かい使い分けは「お歳暮のお返しは不要?相場・時期・のしとお礼の伝え方」で解説しています。
来年から辞退したいとき
来年からお歳暮を辞退したいときは、お礼状で伝えるのがよいとされています。まず感謝を書き、そのうえで意思を示します。
文例
このたびはご丁寧なお心遣いをいただき、ありがとうございました。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします。
毎年ご厚情を賜り、恐縮しております。勝手ながら、今後はお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。
会社の方針で受け取らないときは、「弊社ではお気持ちだけ頂戴することになっております」と書くと、角が立ちにくいです。結びに「今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます」と添えます。
義実家、親戚、ビジネス別の全文は「失礼にならないお歳暮の断り方は?義実家・親戚・ビジネス別の例文と電話での伝え方も紹介」にあります。
お歳暮のお礼状に関するよくある質問
Q. お歳暮のお礼状を出さないのは失礼ですか?
A. 取引先や目上の方には、出すのが基本です。品物が届いたことと、感謝を伝えます。親しい友人や家族には、電話やメールで感謝を伝えてもよいとされています。迷ったときは、お礼状を出します。
Q. お歳暮を辞退したいときは、お礼状にどう書きますか?
A. まず厚意への感謝を書き、次回から控えてほしい旨を続けます。「お気持ちだけありがたく頂戴いたします」「今後はお気遣いなさいませんようお願い申し上げます」が、そのまま使える言い方です。相手別の全文は「失礼にならないお歳暮の断り方は?義実家・親戚・ビジネス別の例文と電話での伝え方も紹介」をご覧ください。
Q. お礼はLINEやメールでもよいですか?
A. 封書の縦書きが丁寧です。取引先にもメールの例はあります。目上の方には、紙のお礼状のほうが丁寧です。親しい親戚や友人には、はがき、メール、SNS、電話でもよいとされています。届いた直後にメールで受け取りを伝え、あとから手紙を出してもよいです。年末で慌ただしい相手には、電話より手紙やメールのほうがよい場合があります。
お礼状を出す前に
届いたら、相手に合う例文を選び、品名と日付だけを書き換えて出します。目安は3日以内です。年を越しても、松の内のうちは新年のあいさつ、明けたら寒中見舞いに変えれば、感謝は伝えられます。