【早見表付き】正しいのし(熨斗)の連名は?書き方と正しい順番を解説!
WANTO編集部複数人で贈り物をする際、のし(熨斗)に書く名前の順番や書き方で迷った経験はありませんか?
贈り主の人数や関係性によって、のしの書き方は異なります。この記事では、熨斗の連名のマナーを、人数別・シーン別にわかりやすく解説します。
【早見表】熨斗の連名の基本ルール
連名で名前を入れる際の基本は、目上の方を右側から書くことです。人数ごとの書き方は以下のとおりです。
| 人数 | 表書きへの記載方法 | 記載の順番 | その他の注意点 |
|---|---|---|---|
| 2名 | フルネームで全員記載 | 右側から順に、立場や役職が上の人(同格なら五十音順) | 夫婦の場合は、右に夫の姓名、左に妻の名を記載 |
| 3名 | フルネームで全員記載 | 中央(右側)から左へ、立場や年齢が高い順に | 文字の大きさや間隔を揃えてバランスよく記載する |
| 4名以上 | 代表者1名+「外一同」 | 代表者を中央に記載 | 全員の氏名は別紙にまとめる |
名前は水引の下の「名入れ」スペースに、表書きより少し小さめの文字で書きます。毛筆や筆ペンを使い、濃い墨で丁寧に書きましょう。ボールペンや万年筆の使用はマナー違反となるため避けてください。
【人数別】のし(熨斗)の連名の書き方
どの人数でも共通するのは、中央を基準に、右から左へ目上の方から書くという点です。
2名の場合
贈り主が2名の場合は、両名のフルネームを記載します。

【書き方】
右側に立場や役職が上の方、左側にもう一方の名前を書きます。特に上下関係がない友人などの場合は、五十音順で右から書きましょう。
3名の場合
3名の場合も右側から順番に立場や役職が上の方から名前を書きます。3名までなら全員のフルネームを連名で記載できます。

4名以上の場合
贈り主が4名以上になると、熨斗紙のスペースに全員の名前を書ききれないため、代表者の名前のみを記載します。

【書き方】
- 水引の下の中央に、代表者(目上の方)のフルネームを記載します。
- 代表者名の左側に、「外一同」と代表者の名前より少し小さく書き添えます。
「外一同」と記載した場合は、誰からの贈り物かわかるように、全員の氏名を記載した紙を添えるのがマナーです。半紙や便箋などに全員の氏名(役職順や五十音順)を書き、贈り物の箱の中や中包みに入れましょう。
【シーン別】これで迷わない!連名の書き方の具体例
ここからは、夫婦、家族、職場関係など、より具体的なシーンでの書き方マナーを紹介します。
夫婦で贈る場合
夫婦連名で贈る場合は、夫の氏名を右側に書き、その左に妻の名前(下の名前のみ)を並べて書きます。

※別姓夫婦の場合は、それぞれのフルネームを記載します。
家族で贈る場合
お子様も含めた家族全員の名前を入れたい場合、3名までなら連名で記載できます。

【書き方】
- 世帯主の氏名を中央に記載します。
- その左側に、配偶者の名前(下の名前のみ)を記載します。
- さらにその左側に、子どもの名前(下の名前のみ)を年齢順に記載します。
家族が4名以上になる場合は、世帯主の氏名の左横に「外 家族一同」と書き添えましょう。
会社・職場で贈る場合
会社や部署から贈る場合、贈り主の人数や代表者を立てるかどうかによって記載方法が異なります。
3名以下で贈る場合
部署やチームのメンバーなど3名以下の場合は、全員のフルネームを記載します。役職が最も上の方を一番右(3名の場合は中央)に書き、序列順に左へ並べます。

4名以上、または法人として贈る場合
4名以上の大人数で贈る場合や、会社として贈る場合は、代表者の名前を中央に記載します。

【書き方】
- 会社名・役職を入れる場合:名前の右上に、少し小さい文字で会社名を記載します。役職は名前の上に小さく記載するのがルールです。
- 4名以上の場合:代表者名の左に「外一同」と書き添え、別紙に全員の氏名を記載します。
なお、会社名がアルファベット表記の場合は、読みにくさを避けるためカタカナで書くのが一般的です。
友人同士で贈る場合
友人や知人など、立場に上下がない間柄で贈る場合は、五十音順に右から左へと並べて書きます。3名までであれば、全員のフルネームを記載しましょう。4名以上の場合は、代表者を決めて「外一同」とします。

正しい連名マナーのまとめ
連盟でのしを書くときのポイントをまとめました
- 3名までなら、全員のフルネームを記載する。
- 4名以上なら、代表者名+「外一同」とし、全員の氏名は別紙に書く。
- 名前の順番は、目上の方を右側から書くのが基本ルール。
この基本を覚えておけば、いざという時も安心です。正しいマナーをマスターして、大切な方へ感謝やお祝いの気持ちをしっかりと伝えましょう。