
【2025】お歳暮とお中元の違いとは? 贈る時期・品物・マナーまとめ
WANTO編集部「お歳暮とお中元って、何が違うの?」「マナーを間違えたら失礼にあたらないか…」
そんな不安を感じたことはありませんか。
毎年のように訪れるお中元やお歳暮の贈り物シーズンですが、いざ準備をしようとすると「どちらを贈ればいいのか」「時期はいつなのか」と迷う方も少なくありません。
この記事では、お歳暮とお中元の基本的な違いから、贈る時期やマナー、熨斗の書き方まで詳しく解説します。大切な方へ安心して感謝の気持ちを届けられるよう、ぜひ最後までごらんください。
お歳暮とお中元の基本的な違い
お歳暮とお中元は、どちらも日頃お世話になっている方への感謝を伝える日本の風習です。しかし、その目的と意味には違いがあります。
お歳暮は、一年の締めくくりとして感謝を伝えるとともに、「来年も変わらぬご厚情を」という継続的な関係を願うメッセージが込められています。年の瀬に贈ることで、一年の労をねぎらい新しい年への期待を込めることにつながります。
一方、お中元は夏の盛りに贈ることから、暑さ厳しい季節に相手の健康を気遣う気持ちが強く反映されています。
贈る時期の違い
目安 | 関西 | |
---|---|---|
お歳暮 | 12月初旬から12月20日頃まで | 12月13日から年末 |
お中元 | 7月初旬から7月15日頃まで | 7月下旬から8月15日頃のお盆の時期 |
近年は百貨店やオンラインストアの早期割引の影響もあり、お歳暮やお中元を早めに手配する人も増えています。九州地方や北海道など、さらに独自の慣習を持つ地域もあるため、遠方に贈る際は、相手の地域の習慣を調べてから手配するとより丁寧です。
なお、お歳暮やお中元を贈る時期を過ぎてしまった場合は、表書きを変えて贈りましょう。
| お歳暮 | 1月7日頃までは「御年賀」 以降は「寒中御見舞」など | | --- | --- | | お中元 | 立秋(8月8日頃)以降は「残暑御見舞」など |
相手が目上の方の場合は、「寒中御伺い」「残暑御伺い」を使います。状況に応じて表書きを変えることで、失礼なく感謝の気持ちを伝えることが可能です。
お歳暮を贈る時期について詳しくは以下の記事をごらんください。
【2025】お歳暮はいつからいつまでに贈る?関西・関東・九州 地域別のタイミング
品物の選び方の違い
お歳暮やお中元で贈る品物は、それぞれの季節にふさわしいものを選ぶことで、相手への心遣いがより一層伝わります。
| お歳暮 | • 寒い時期に喜ばれる鍋のセット • コーヒーや紅茶の詰め合わせ • お菓子 など | | --- | --- | | お中元 | • ビールやジュース • ゼリーやアイスクリーム • そうめんなど |
お歳暮は冬に贈るため、寒い時期に喜ばれる品物がよいでしょう。また、暖房などで乾燥しがちな季節には、肌に優しいタオルなども喜ばれます。
お中元は夏の暑い時期に贈るため、涼を感じさせたり夏バテを防いだりする品物が選ばれます。
お中元とお歳暮はどちらも贈るべき?
お中元とお歳暮を「どちらも贈るのが正しい」と考える方もいますが、両方を必ず用意する必要はありません。片方だけでも非礼には当たりません。どちらか一方を選ぶなら、一年の締めくくりに感謝を伝える「お歳暮」が、汎用性も高くおすすめです。
なお、お中元は上半期までの御礼、お歳暮は一年間の御礼という位置づけです。たとえば取引先などには、実際にお世話になった期間に合わせて、お中元・お歳暮のいずれかを選ぶ判断もよいでしょう。
お歳暮やお中元をやめたいときは
お歳暮やお中元を贈るのをやめたい場合は、突然やめるのではなく、段階的にフェードアウトしていくのが一般的です。贈る品の金額を少しずつ下げる、お歳暮かお中元のどちらか一方だけにする、というように徐々に縮小していきましょう。
また、相手との関係性が転居や退職など変化した場合は、それを機に自然と終えることもあります。
いずれにしても、相手に不快な思いをさせないよう、配慮をもって対応することが重要です。
熨斗(のし)のマナーは?
贈り物をさらに丁寧にみせる熨斗は、正しく理解することが大切です。間違った熨斗や表書きを選んでしまうと、相手に不快感を与えてしまったりマナー違反になったりする可能性があります。熨斗の基本的なマナーを確認しましょう。
お歳暮の熨斗について詳しくは以下の記事をごらんください。
【2025お歳暮】お歳暮の熨斗(のし)の書き方は?個人名・会社名・夫婦で贈るときの書き方まとめ
お歳暮やお中元に適した熨斗
お歳暮やお中元には、紅白の蝶結びの水引を選びます。蝶結びの水引は「何度でも結び直せる」ことから、出産祝いや季節の挨拶など、何度繰り返しても喜ばしい慶事に用いられます。結婚祝いなどに用いられる「結び切り」や「あわじ結び」と間違えないよう注意しましょう。
表書きと贈り主の名前の書き方
熨斗には表書きが必要になります。表書きの文字は毛筆や筆ペンを使用し、楷書体で丁寧に書きましょう。
水引上段 | 水引下段 | |
---|---|---|
お歳暮 | 御歳暮 | 贈り主の氏名 (フルネーム) |
お中元 | 御中元 |
水引の上段には贈り物の目的、下段には贈り主の氏名をフルネームで記入します。夫婦連名で贈る場合は、夫の名前を右側に、妻の名前をその左側に書くのが一般的です。
会社名や部署名を入れる場合は、名前の右上に少し小さめに記載するか、別の場所に記載するなどの工夫が必要です。
お歳暮とお中元は感謝を表す風習
この記事では、お歳暮とお中元の基本的な違いから、贈る時期や熨斗のマナーを紹介しました。
お歳暮もお中元も、感謝の気持ちを伝えるための風習です。正しい時期や表書きのマナーを守ることは大切ですが、最も重要なのは形式よりも相手への心遣いです。
基本を押さえながら、自分らしい贈り方でお歳暮やお中元を届けましょう。