お見舞い品で失敗しないために知っておきたい3つの判断軸

お見舞い品で失敗しないために知っておきたい3つの判断軸

WANTO編集部

お見舞い品は、選ぶ前に「病院の決まり」「本人の体調」「縁起」の3つを順に確かめると、相手を困らせずに済みます。せっかく選んだ品も、病院に持ち込めなかったり、本人が食べられなかったりすると、かえって気を遣わせてしまうからです。

この記事では、3つの確かめ方と、縁起を気にする人に避けたい品、迷ったときに選びやすい品を紹介します。

お見舞い品を選ぶ前に(要点)

  • 1.病院の決まり:生花や食べ物を持ち込めるか、病院の案内や病棟に確かめる
  • 2.本人の体調:食事制限や食欲、病室の置き場所を家族に聞く
  • 3.縁起:鉢植え、シクラメン、椿、菊、4や9の数などは避けたほうが無難
  • 迷ったら:本人や家族の希望を聞く。現金も喜ばれる
  • 入院直後や手術直後のお見舞いは避ける
お見舞いの前の確認3ステップ

1.病院の持ち込みの決まりを確かめる

いちばん先に確かめたいのは、病院の決まりです。高島屋は、感染症を防ぐため、病院へは生花を持ち込めないこともあると案内しています。(参考:高島屋:お見舞い)

たとえば杏林大学医学部付属病院は、免疫力が低下している患者がいるため、生花の持ち込みを遠慮してもらっている病棟があると説明しています。香りに過敏な人や花粉のアレルギーがある人もいるので、持参したいときは事前に病棟のスタッフに相談するよう案内しています。(参考:杏林大学医学部付属病院:寄せられた「ご意見」に対する回答(2024年6月))

面会の時間や人数、面会中の飲食についても、病院ごとに決まりがあります。横浜市立脳卒中・神経脊椎センターは、面会を1日1回原則1時間以内とし、面会中の飲食を控えるよう案内しています。(参考:横浜市立脳卒中・神経脊椎センター:面会について)これは一つの病院の例で、決まりは病院によって違います。

確かめたいもの 確かめること
生花・鉢植え 病棟に持ち込めるか。持ち込めても、置き場所や花瓶があるか
食べ物・飲み物 病院が持ち込みを認めているか。冷蔵が必要なものを置けるか
大きな品物 病室に置く場所があるか
面会そのもの 面会できる時間・人数・年齢、予約が必要か

病院のホームページの「面会について」などのページに、持ち込みの決まりが載っていることがあります。載っていないときは、本人の家族を通して聞くか、病院に問い合わせます。

2.本人の体調と食事制限を確かめる

病院の決まりの次は、本人が今その品を受け取れる状態かどうかです。三越伊勢丹は、病気や症状によってふさわしい品が変わるので、家族に事前に確認するよう案内しています。(参考:三越伊勢丹:入院・病気のお見舞い)

食べ物は特に注意が要ります。高島屋は、食料品を贈るときは食事の制限や療法を事前に確かめるよう案内しています。(参考:高島屋:お見舞い)好物であっても、治療中で食べられなかったり、食欲が戻っていなかったりすることがあります。

次のことを、本人か家族に聞いておくと選びやすくなります。

  • 食事の制限はあるか、食欲はあるか
  • 病室に置ける場所はどのくらいあるか
  • 入院はどのくらい続きそうか
  • 今、欲しいもの・困っていることはあるか

訪ねる時期にも気を配ります。高島屋は、突然かけつけず、事前に傷病の内容や状況をよく確かめ、入院直後や手術直後のお見舞いは避けるよう案内しています。(参考:高島屋:お見舞い)

3.縁起を気にする相手に避けたい品

お見舞いは、縁起をかつぐことが多い場面です。高島屋やマナーの解説では、次のような品を避けたほうがよいとしています。(参考:高島屋:お見舞い、All About:お見舞いのマナーとは?(中山隆司))

避けたいもの 理由
鉢植え 「根付く」が「寝付く」に通じる
シクラメン 「死」「苦」を連想させる
椿・山茶花 花が首から落ちる
菊 葬儀を連想させる(All About)
アジサイ 色があせる(All About)
白い花 淋しさを連想させる(高島屋)
真紅の花 血を連想させる
ユリなど香りの強い花 同じ病室の人の迷惑になることもある(All About)
4や9に関わる数 「死」「苦」を連想させる(All About)

All About の解説は、鉢植えでも本人が希望する場合は問題ないとしています。(参考:All About:お見舞いのマナーとは?(中山隆司))どれも決まりではなく配慮なので、本人の希望があればそちらを優先します。

迷ったときに選びやすいお見舞い品

本人の様子が分からず、確かめるのも難しいときは、置き場所をとらず、使い切れるものが選びやすくなります。百貨店の案内では、次のような品が挙がっています。(参考:三越伊勢丹:入院・病気のお見舞い、高島屋:お見舞い)

場面 選びやすい品
食べられる状態のとき お菓子・果物・飲み物食事制限がないか確かめてから
身内として贈るとき パジャマやタオルなど入院生活の実用品
入院が長引くとき ガウン・パジャマなどの身の回り品気分転換になるゲームや書籍
自宅で療養しているとき 好きなものを選べるカタログギフト

三越伊勢丹は、現金のお見舞いも喜ばれるとしています。ただし、現金を失礼と受け取る目上の人などには品物を選びます。(参考:三越伊勢丹:入院・病気のお見舞い)友達へのお見舞いの金額の目安は、次の記事で紹介しています。

入院中の差し入れを回復の段階ごとに選びたいときは「入院の差し入れに何を贈る?回復期別おすすめアイテムと避けたいNG品まとめ」も参考になります。掛け紙の選び方と表書きは「お見舞いののし・掛け紙|病気・災害時の選び方」で紹介しています。

お見舞い品は3つを確かめてから選ぶ

お見舞い品は、病院の決まり、本人の体調、縁起の順に確かめてから選びます。迷ったら、本人か家族に「何か困っていることはある?」と聞くのがいちばん確実です。その一言が、相手を思う気持ちを伝えることにもなります。

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