緑寿とは何歳?緑寿祝は正式な長寿祝いか|祝うべきかの判断基準
WANTO編集部緑寿(ろくじゅ)という言葉を聞いて、「何歳の祝いなのか」疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
還暦や喜寿のように広く知られた長寿祝いとは異なり、緑寿は比較的新しく提唱された節目です。そのため、年齢の考え方や位置づけが統一されておらず、「祝うべきかどうか」で迷う声も少なくありません。
この記事では、緑寿についての基本情報から、数え年・満年齢の違い、正式な長寿祝いとの関係性、祝わない選択は失礼にあたるのかといった判断ポイントまでを整理します。
緑寿(ろくじゅ)とは?意味・読み方・由来について
緑寿とは、一般に66歳を迎える節目を祝う比較的新しい長寿祝いのひとつです。
「ろくじゅ」と読み、漢字の「緑」が「六」に通じることから、六が重なる66歳にちなんで名づけられました。
由来として広く知られているのは、2002年に日本百貨店協会が新たな長寿祝いとして提唱したことがあげられます。伝統的な賀寿とは異なり、商業団体が長寿社会を背景に提案した節目である点が特徴です。
還暦や古希のように長い歴史の中で定着してきた祝いとは異なり、緑寿は現代の長寿化社会を背景に提案された節目です。
緑寿祝は正式な長寿祝いといえるのか
結論からいえば、緑寿は還暦や喜寿のように長い歴史の中で定着してきた伝統的な賀寿とは性格が異なります。比較的新しく提唱された年祝いであり、全国的に一律で祝われている慣習ではありません。
法的・宗教的な意味合いを持つ行事でもなく、特定の地域で義務的に行われる慣習でもありません。そのため、祝わなかったからといって失礼にあたる性質のものではないと考えられています。
還暦や喜寿との違い
還暦は干支が一巡する60歳の祝い、喜寿は77歳の祝いといったように、干支や漢字の意味と結びついた歴史的背景を持つ節目であり、長い年月をかけて文化として定着してきました。
それに対し緑寿は、現代の長寿化社会を背景に生まれた新しい提案型の祝いです。歴史的裏付けの深さや社会的な浸透度という点では、還暦や喜寿とは位置づけが異なります。
そのため、緑寿を「正式な慣習」として扱うかどうかは、本人の意向や家族の状況に応じて決められます。

緑寿は何歳?66歳・満年齢・70歳説の違い
緑寿は一般に66歳の祝いとされますが、数え年と満年齢の違いにより表現が分かれます。さらに、一部では70歳とする説もあります。
ここでは、基本となる考え方と、年齢に幅がある理由を解説します。
基本は数え年66歳|満年齢との違い
緑寿は「六(ろく)」が重なることに意味を持たせた祝いであり、伝統的な賀寿の考え方に沿えば、数え年66歳が基準とされます。
数え年では満65歳の年が66歳にあたるため、「65歳なのか66歳なのか」と迷うことがあります。現代では満年齢で捉える家庭も多く、誕生日基準で66歳になった年に祝う例も見られます。
ただし大きな年のズレはなく、家族内で基準を合わせれば問題はありません。
70歳とする説がある理由
一部では70歳を緑寿とする紹介もありますが、提唱当初の趣旨や一般的な解釈では66歳を基準とする考え方が主流です。
70歳説は、他の長寿祝いとの整理や地域的な解釈の違いから生じていると考えられます。
このように年齢の定義が完全に統一されていない点も、緑寿が比較的新しい年祝いであると言えるでしょう。
緑寿祝いをしないと失礼になる?
緑寿は比較的新しく提唱された祝い事であり、還暦のように広く慣習化している行事ではありません。そのため、祝わなかったからといって失礼にあたるとは一般的に考えられていません。
緑寿は「必ず行うもの」というよりも、人生の節目をどう共有するかを家族で考える機会に近い存在です。ここでは、祝わないケースの考え方を紹介します。
本人が年祝いを望まない場合
本人が年祝いを特別なものと捉えていない場合や、大きな行事を好まない性格であれば、あえて形式的に祝う必要はありません。
長寿祝いは本来、本人を中心に据える行事です。形式を整えることよりも、本人が負担なく受け取れるかどうかを基準に考えることが合理的です。
他の長寿祝いとまとめて扱う
緑寿を単独で祝わず、古希や喜寿など次の節目とあわせて考える家庭もあります。年祝いの間隔や家族の事情を踏まえ、無理のない形で整理するのも自然な判断です。
緑寿は独立した儀礼として固定されているわけではなく、区切りのひとつとして柔軟に扱われることが多い年祝いです。
緑寿はどう祝う?形式にとらわれない考え方
緑寿には、還暦のような決まった儀礼や必須の形式はありません。どの程度祝うか、何を用意するかも家庭ごとの判断に委ねられています。
大切なのは、形式を整えることよりも、その節目をどう共有するかという視点です。
緑色は必須のカラーではない
緑寿のテーマカラーは緑とされることが多く、緑色の小物や花を取り入れる例もあります。ただし、還暦の赤いちゃんちゃんこのように必須とされる衣装があるわけではありません。
緑色のちゃんちゃんこを用意する場合もありますが、あくまで演出のひとつにすぎません。形式にとらわれる必要はありません。
プレゼントよりも時間を共有する祝い方
緑寿祝いに決まった贈り物はありません。高価な品よりも、気持ちが伝わる言葉や食事の時間を重視する家庭が多いのが特徴です。
「緑」にちなんだ小物や花を選ぶこともありますが、必須ではありません。贈り物の有無よりも、その節目をどう受け止め、どのように時間を共有するかが重視されます。
緑寿は自分たちらしい距離感で迎える節目
緑寿は、還暦のように長い歴史の中で定着してきた伝統行事とは性格が異なる、現代に提案された年祝いです。そのため、統一された形式や必ず行うべき慣習があるわけではありません。
祝うかどうか、どのように扱うかは、本人の意向や家族の状況によって判断されるものです。形式の有無よりも、「その節目をどう受け止めるか」が本質といえます。
緑寿は義務ではなく、選択できる節目。重く考えすぎず、自分たちにとって意味のある形で迎えることが、もっとも自然な向き合い方でしょう。