母の日の由来とは?起源・意味・日本で広まった理由とカーネーションの意味
WANTO編集部母の日は、カーネーションを贈って感謝を伝える日として広く知られていますが、その由来や意味、どのような経緯で定着したのかまで詳しく知っている人は多くありません。
この記事では、母の日の起源や意味、日本で広まった背景、カーネーションが贈られるようになった理由を中心に解説します。
母の日とは?由来と意味
母の日とは、母への感謝の気持ちを表すことを目的とした記念日です。
日本では5月の第2日曜日に祝われ、花やプレゼントを贈る文化が定着していますが、その起源は海外にあります。現代の母の日は、20世紀初頭のアメリカで「母への感謝を社会全体で表す日」として生まれました。
感謝の気持ちを改めて意識し、形にする機会である点が、母の日の大きな特徴といえるでしょう。
母の日はいつから祝われるようになったのか
現在では5月の行事として定着している母の日ですが、最初から今の形だったわけではありません。母の日は、海外で生まれた文化が日本に伝わり、時代背景に合わせて少しずつ受け入れられてきました。
ここでは、母の日が生まれた背景と、日本で定着するまでの流れを整理します。
アメリカでの誕生と日本への伝来
母の日の起源は、20世紀初頭のアメリカにさかのぼります。1907年頃から、アンナ・ジャービスが亡き母を偲び、「母を讃える日」を設ける活動を始めたことがきっかけとされています。
1908年には、アメリカ・ウェストバージニア州の教会で追悼式典が行われ、白いカーネーションが配られました。この出来事を通じて、母の日の考え方は全米へと広がり、1914年には5月の第2日曜日が正式に母の日として制定されます。
日本に母の日が伝わったのは1913年頃で、当初はキリスト教系の学校や団体を中心に紹介されました。大正時代には、一部の家庭や教育現場で「母に感謝を伝える日」として徐々に知られるようになります。
日本独自の変遷と現在の形への定着
昭和初期には、香淳皇后(当時の皇后)の誕生日である3月6日を「母の日」として位置づける動きが見られました。この日は「母を敬う日」として紹介されましたが、全国的な行事として定着するには至りませんでした。
戦後になると、アメリカ文化の影響を受け、日本でも母の日は5月の第2日曜日に統一されるようになります。1949年頃までには、現在の形が全国的に定着したとされています。日曜日に設定されたことで、家族で過ごしやすい行事として受け入れられ、現在の母の日のスタイルが広まりました。
なぜ母の日にカーネーションを贈るのか
母の日の贈り物としてカーネーションが定着した背景には、母の日が生まれた当初の出来事があります。
母の日が提唱された初期の式典では、亡き母を偲ぶ象徴として白いカーネーションが用いられました。この出来事をきっかけに、カーネーションは「母を想う花」として広く知られるようになります。
その後、母の日が「追悼」から「健在の母へ感謝を伝える日」へと意味合いを変えていく中で、赤やピンクなど温かみのある色が選ばれるようになり、現在の定番として定着しました。
カーネーションは花持ちがよく、感謝や愛情を象徴する花として親しまれてきたことも、母の日に選ばれ続けている理由のひとつです。
カーネーションが母の日に贈られるようになった詳しい由来や、色の意味、今も定番であり続ける理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
母の日はなぜカーネーション?由来・意味・今も選ばれる理由をわかりやすく解説
母の日と父の日の由来はどう違う?
母の日と父の日はいずれも「親への感謝」を伝える日ですが、誕生の経緯や社会に広まった過程には違いがあります。
母の日は、20世紀初頭のアメリカでアンナ・ジャービスが亡き母を偲んだことをきっかけに始まりました。個人的な追悼の思いから生まれた活動が多くの共感を集め、社会運動として広がった結果、1914年には5月の第2日曜日が国の記念日として正式に制定されます。
一方、父の日も同じくアメリカで誕生しましたが、その定着には時間がかかりました。父親への感謝を示す日として提唱されたものの、母の日ほど社会的な広がりを見せず、アメリカで国家的な記念日として制定されたのは1972年と、母の日から数十年後になります。
この背景には、当時の社会において母親の役割が家庭の中心として強く意識されていたことや、「母への献身」を象徴するストーリーが、母の日のほうが共感を集めやすかったことなどが影響していると考えられています。
このように、母の日と父の日は同じ「感謝」をテーマにしながらも、誕生の動機や社会への浸透の仕方に違いがある点が特徴です。
喜ばれやすい母の日の考え方
母の日は、必ずしもプレゼントを用意する日ではなく、日頃の感謝をどう伝えるかを意識するための機会です。由来や意味を知ったうえで過ごし方を考えると、より気持ちの伝わる一日になります。
ここでは、多くの家庭で取り入れやすい、母の日の過ごし方を紹介します。
メッセージを添える
どんな贈り物よりも、感謝の気持ちが伝わりやすいのが言葉です。手書きのメッセージカードでなくても、「いつもありがとう」という一言を添えるだけで、母の日の印象は大きく変わります。
文章が得意でなくても問題ありません。由来を知ったうえで、自分の言葉で感謝を伝えることが何より大切です。
一緒に過ごす時間を意識する
食事を共にしたり、ゆっくり会話をしたりする時間も、母の日ならではの過ごし方のひとつです。忙しい日常の中で、意識的に「母と向き合う時間」をつくることで、形に残らなくても心に残る思い出になります。
母の日の由来を知って、気持ちの伝わる一日に
母の日は、形式的なイベントではなく、日頃の感謝を改めて伝えるために生まれた日です。由来や背景を知ることで、花や言葉、過ごし方一つひとつに込める意味も自然と深まります。
今年の母の日は、無理のない形で、感謝の気持ちがきちんと伝わる一日を意識してみてはいかがでしょうか。