母の日はなぜカーネーション?由来・意味・今も選ばれる理由をわかりやすく解説

母の日はなぜカーネーション?由来・意味・今も選ばれる理由をわかりやすく解説

WANTO編集部

母の日が近づくと、花屋や百貨店の店頭にはカーネーションが並びます。毎年当たり前のように見かける景色ですが、「母の日になぜカーネーションが贈られるのか」と改めて考えたことはありますか?

実はこの習慣には、母の日の誕生にまつわる歴史や、花に込められた意味、日本で定着していった背景があります。

本記事では、母の日とカーネーションの由来や、現在も定番として選ばれ続けている理由、色ごとの意味について解説します。

母の日になぜカーネーションが贈られるのか?

母の日にカーネーションを贈る習慣は、母の日の誕生そのものと深く結びついた歴史的な背景があります。ここでは、母の日にカーネーションが贈られる理由について解説します。

母の日とカーネーションの起源

母の日にカーネーションが贈られるようになった背景には、アメリカで起きた「母をたたえる運動」があります。その中心人物が、アンナ・ジャービスです。

アンナ・ジャービスは、1905年に亡くなった母を深く敬愛しており、その生き方や献身を社会全体でたたえる日をつくりたいと考えるようになりました。1907年頃から、母を記念する日の制定を訴える活動を始めたとされています。

そして1908年5月10日、アンナは亡き母が関わっていた教会で開かれた集いに、母が好んでいた白いカーネーションを象徴として用いました。

白いカーネーションは「純粋な愛」や「尊敬」を表す花とされ、母への想いを表現する花として受け止められました。

この出来事が新聞などで報じられたことで、「母を想う日」としての母の日が次第に広まり、やがてアメリカの記念日として定着していきます。

母の日の定番はなぜ白から赤いカーネーションに変わったのか

母の日のカーネーションが白から赤へと変わっていった背景には、記念日の意味合いの変化と、社会的・商業的な要因が重なっています。

母の日の初期には、白いカーネーションが「亡き母を偲ぶ象徴」として用いられていました。

しかし、母の日が広く浸透するにつれ、「追悼の日」から「健在の母に感謝を伝える日」へと変化していきます。

その過程で、弔意を連想させやすい白よりも、愛情や温かさを象徴する赤いカーネーションの方が、祝いの場にふさわしいと受け取られるようになりました。

また、花屋や百貨店が母の日ギフトとして赤いカーネーションを前面に打ち出したことも、定番化を後押しした要因の一つです。

こうした意味の変化と販売慣行が重なり、現在では赤いカーネーションが母の日の象徴として広く定着しています。

母の日が日本に広まった理由と定着の背景

母の日が日本に定着したのは、学校や地域の行事、メディアによる紹介、商業施策が組み合わさり、「感謝を伝える年中行事」として受け入れられたからです。

日本では、海外由来の記念日が広まる際、家庭や教育の文脈に取り込まれることで生活文化として根付きやすい傾向があります。母の日も、外国の行事というより、「母に感謝を伝えるわかりやすい機会」として受け入れられていきました。

戦後には、母の日に合わせて母親の似顔絵を描いたり、手紙を書いたり、花を贈ったりする取り組みが、学校や地域行事の中で行われるようになります。

さらに、百貨店や花屋が5月のイベントとして母の日を打ち出し、新聞やテレビがそれを紹介したことで、母の日は全国規模の行事として定着していきました。

なぜ今も母の日の定番はカーネーションなのか

時代が変わった現在でも、母の日の定番がカーネーションであり続けています。ここでは、なぜカーネーションが現在も選ばれ続けているのかについて解説します。

花言葉が「母への感謝」に合っているから

母の日にカーネーションが選ばれ続けている理由のひとつが、花言葉が「母への感謝」というテーマと強く結びついている点です。

特に赤いカーネーションには、「母への愛」「感謝」といった意味が込められており、日頃なかなか言葉にできない気持ちを花に託して伝えやすい存在として定着してきました。

花を贈る文化においては、見た目の美しさだけでなく、花に込められた意味も重視されます。その点で、カーネーションは母の日の贈り物として分かりやすく、選びやすい花だといえます。

時期的に品質が安定しているから

母の日がある5月は、カーネーションの出荷が本格化する時期です。母の日需要に合わせて生産や出荷が計画的に行われるため、店頭に並ぶ量が多く、選択肢が豊富になります。

こうした体制により、贈る側は状態のよい花を選びやすく、受け取る側も比較的長く楽しめる傾向があります。花に詳しくない人でも選びやすいことが、母の日ギフトとして定番化している理由といえるでしょう。

学校行事やメディアで定着したから

母の日にカーネーションを贈るイメージは、学校行事やメディアを通じて繰り返し伝えられてきました。

幼少期に母の日の行事を経験することで、「母の日=カーネーション」という認識が自然と刷り込まれ、大人になってからもそのイメージが残ります。さらに、毎年メディアや店頭で同じ光景を目にすることで、その印象はより強化されていきました。

こうした積み重ねによって、カーネーションは母の日の象徴として広く共有され、今も定番として選ばれ続けています。

母の日に贈るカーネーションの色と意味

カーネーションは色によって与える印象や意味合いが異なります。ここでは、母の日によく選ばれる色と特徴について紹介します。

赤のカーネーションの意味

赤のカーネーション

赤いカーネーションは、母の日に最も一般的な色で、「母への愛」「母の愛」「深い愛情」といった意味があるとされています。一般的な花言葉辞典でも、赤のカーネーションは特に母親への想いをストレートに表す色として紹介されています。

また、赤は「ありがとう」「今までの支えに感謝」の気持ちをしっかり伝えたい場合に選ばれることが多く、母の日の定番色として定着しています。

ピンクのカーネーションの意味

ピンクのカーネーション

ピンクのカーネーションは、「感謝」「温かい心」「やさしさ」などの意味と結びつきやすく、赤よりも柔らかい印象があります。また、多くの花言葉辞典でも、ピンクは温かい感情や思いやりを表す色として扱われています。

そのため、「日頃の感謝は伝えたいけれど、情熱的すぎない表現にしたい」「ふんわりとしたやさしさを感じさせたい」という場合に、ピンクのカーネーションは母の日にぴったりです。

オレンジのカーネーションの意味

オレンジのカーネーション

 

オレンジのカーネーションは、一般に「純粋な愛」「熱烈な想い」「元気」「希望」といった前向きなイメージで紹介されることが多くあります。

色としてはビタミンカラーのように明るく元気な印象を与えるため、「いつも明るく元気なお母さんへ」「これからも元気でいてほしい」という気持ちを込めたいときに選ばれることがあります。

紫のカーネーションの意味

紫のカーネーション

紫のカーネーションには複数の解釈がありますが、「気品」「誇り」「上品さ」「落ち着き」など、成人した大人の女性にふさわしいイメージとして紹介されることが多いです。

花言葉としてはやや諸説ありますが、高貴で上品な雰囲気を伝える色として、母の日に選ぶ人も見られます。紫は赤やピンクほど一般的ではないですが、お母さんの個性を大切にしたい場合の選択肢として考えられます。

母の日にカーネーション以外の花を贈っても問題ない?

母の日のプレゼントは、必ずしもカーネーションでなければならないわけではありません。近年は、贈る側の想いや母の好みを重視して、花やギフトを選ぶ人も増えています。

例えば、バラやガーベラ、アジサイなど、母の日の時期に合う花も人気があります。ただし、色や種類によっては宗教観や家庭の考え方によって受け取り方が異なる場合もあるため、気になる場合は事前に配慮すると安心です。

また、花以外にも、スイーツや雑貨、家事の負担を減らすアイテムなど、実用性の高い贈り物が選ばれることもあります。

花より大切なのは「気持ち」と「選び方」

母の日にカーネーションが選ばれてきた背景には、由来や意味、贈りやすさといった理由があります。一方で、母の日で重要なのは「何を贈るか」よりも、「感謝の気持ちをどう伝えるか」です。

カーネーションは、その気持ちを形にしやすい花として長く定番になってきましたが、必ずしもそれだけが正解というわけではありません。由来や色の意味を理解したうえで、自分なりの言葉や想いを添えて選ぶことこそが、母の日の贈り物として大切なポイントだといえるでしょう。

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