引っ越し挨拶ののしはいらない?省いてよい場面と書き方
WANTO編集部引っ越しの挨拶品に、のし(熨斗)は必須ではありません。単身向けの賃貸物件や、防犯のために名前を広く知らせたくない場合は、のしを付けずに品物と挨拶だけで渡しても気持ちは伝わります。
長く住む戸建てや分譲マンションの近所、大家さん・管理人さんに渡すときは、のしを付けると丁寧です。付ける場合は、紅白の蝶結び(花結び)の水引に表書き「御挨拶」、下段に名字を書き、外のしにするのが一般的です。
引っ越し挨拶ののし(早見)
- 省いてもよい:単身向けの賃貸、短期間の入居、防犯を優先したいとき
- 付けると丁寧:戸建て・分譲マンションの近所、大家さん・管理人さん
- 付けるなら:紅白の蝶結び、表書き「御挨拶」(旧居の近所へは「御礼」)、下段に名字、外のし
引っ越しの挨拶にのしは必須ではない
引っ越しの挨拶品にのしを付けるかどうかに、決まったルールはありません。のしを付けると丁寧な印象になり、名字を書いておけば名前を覚えてもらうきっかけにもなります。一方で、単身者向けの住宅では、のしがなくても挨拶と品物があれば気持ちは伝わるとする案内もあります。(参考:リンベル:引越しの挨拶にのしは付けるべき?)
挨拶品そのものを渡さない人も少なくありません。株式会社エイチームライフデザインは、引越し比較サイト「引越し侍」を利用して引っ越しをした7,521人にインターネット調査を行いました(2021年12月16日〜2022年2月21日)。挨拶品を「渡す」は49%、「渡さない」は51%でした。集合住宅では約6割が「渡さない」、戸建てでは6割以上が「渡す」と答えています。この調査は、のしの有無ではなく、挨拶品を渡すかどうかを尋ねたものです。(参考:株式会社エイチームホールディングス:引越し挨拶品は「渡さない人」が約半数)
のしを省いてもよい場面
住まいの種類や暮らし方によっては、のしを付けない、または挨拶品を渡さない選択も自然です。
単身向けの賃貸や短期間の入居
ワンルームなど住人の入れ替わりが多い物件や、単身赴任・学生生活のように入居期間が決まっている場合は、のしを付けずに品物と挨拶だけで渡しても問題ありません。住人同士の接点が少ない物件では、挨拶回りをせず、顔を合わせたときに挨拶する人もいます。
防犯やプライバシーを優先したいとき
女性の一人暮らしでは、単身であることを周囲に知られるのがリスクになる場合があります。状況や物件によっては、挨拶そのものを控えるのも選択肢の一つです。(参考:シャディ:引っ越しの挨拶は必要?)
のしを付ける場合も、一人暮らしなら名前を書かなくても失礼にはあたらないとする案内があります。名前を伏せたいときは、名前を書かない、またはのしを付けない方法を選べます。(参考:リンベル:引越しの挨拶にのしは付けるべき?)
のしを付けると丁寧な場面
近所付き合いが長く続く相手や、お世話になる機会が多い相手には、のしを付けて形式を整えると丁寧です。
長く住む戸建て・分譲マンションの近所
戸建てや分譲マンションは、近所との付き合いが長く続きやすい住まいです。上の調査でも、戸建てでは6割以上が挨拶品を渡していました。最初の挨拶で名字を覚えてもらえるよう、のしに名字を書いておくと安心です。
小さな子どもがいて、足音や声が気になりそうな場合は、品物を渡すときに「ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」と一言添えておくと、事情を伝えやすくなります。
大家さん・管理人さん
建物のことで相談したり、困ったときにお世話になったりする相手です。シャディは、近所への挨拶品を500円〜1,000円程度、アパートの大家さんやマンションの管理人さんへは1,000円〜3,000円程度としています。リンベルは、挨拶品の相場を1,000円前後としています。
相手が不在のときの渡し方
訪ねて不在だったときは、曜日や時間帯を変えて訪ね直すのが基本です。早朝や夜遅くは避けます。
何度か訪ねても会えないときの対応は、案内によって異なります。リンベルは、引っ越してきたことを伝える挨拶状を添えて、ドアノブや郵便受けに品物を掛ける方法を紹介しています。シャディは、会ったことのない相手に品物を一方的に置いていくのは避け、郵便受けに手紙やメモを残す方法を勧めています。品物を置く場合は、名字を書いたのしや挨拶状を添え、誰からの品物か分かるようにします。
のしを付けるときの水引・表書き・名前
引っ越しの挨拶品に付けるのしは、次のように選びます。
| 項目 | 選び方 |
|---|---|
| 水引 | 紅白の蝶結び(花結び)何度あってもよい出来事に使う結び方 |
| 表書き(新居) | 「御挨拶」または「ご挨拶」「粗品」とする案内もあります |
| 表書き(旧居) | 「御礼」 |
| 名前 | 下段に名字表札が連名なら連名にしてもよい |
| 掛け方 | 外のし引っ越しの挨拶だと一目で分かるため |

結び切りは、婚礼や弔事など繰り返したくない出来事に使う結び方なので、引っ越しの挨拶には使いません。旧居の近所へ品物を渡す場合は、表書きを「御礼」にします。(参考:シャディ:引っ越しの挨拶は必要?、リンベル:引越しの挨拶にのしは付けるべき?)
のしを付けないときの伝え方
のしを省く場合も、誰からの挨拶か分かるようにしておくと、相手が戸惑いません。
- 名字と「これからよろしくお願いします」の一言を書いたカードを品物に添える
- のしを堅苦しく感じる場合は、リボンを掛けた包装で渡す
- 小さな品物には、表書きと名前を書ける細長い短冊のしを貼る
のしの書き方をさらに確認する
短冊のしの貼り方や、家族の名前を並べる連名の書き方は、次の記事で確認できます。
のしの基本(内のし・外のし、水引、表書き)と場面別の書き方は「のし(熨斗)の書き方・マナーまとめ」で一覧できます。


